ゲス乙女「蜜と遠吠え」がどうしてこんなに好きなんだ??を考えてみる
ゲスの極み乙女。のニューアルバム「ストリーミング、CD、レコード」はもう聴きましたか?
新曲出るたびに言ってますが、最高傑作です
全曲良い!すごい!
その中でも特に好きなのが「蜜と遠吠え(みつととおぼえ)」です
この曲はRPGシリーズ『テイルズ オブ』シリーズの新作アプリゲーム「テイルズ オブ クレストリア」のタイアップ曲であり、
ファンの間では「一体どんな曲なんだ??」と一番注目を集めていた曲と言っても過言ではないかもしれません
そしてその期待を上回る完成度でした
どうしてこんなにこの曲に惹かれるのか??考えてみようと思います
①サビの圧倒的良さ
この曲はとにかくサビが耳に残ります
特にこの部分
どうして最後が愛しくて
どうしてこんなに苦しいんだ
愛しくて苦しくて……それをどうして?どうして?と問いかけてくるわけですね
これがすごい
まずサビに持ってくるフレーズにしてはシンプルすぎます
ゲスの極み乙女って「ロマンスがありあまる(これもゲームの主題歌)」とか「私以外私じゃないの」などの代表的に見られるように、
ワードセンスがとにかくすごいんです
それなのに今回は「どうして?どうして?」と問いかけるだけ、のサビです
この全てを削ぎ落としたシンプルさが、少年の熱や真っ直ぐさを表しているように感じられます
ゲームはまだ未プレイなのでなんともいえないのですが……
この歌詞からは「主人公らしさ」を感じました
例えばゲームのキャラが苦しい時に、「僕は今とても苦しくてまるで内臓が鉛を埋め込まれたかのように重くて心臓は……」といように長々と説明してきたらどうですか?
あまり「主人公感」というのは感じられないのではないでしょうか
ゲームの主人公感は「どうして?」と問いかけるくらいが丁度いいのかもしれません
②始まり方と終わり方が同じ
曇り空 蜜の味
記憶違い あなた さようなら
甘い蜜を求めて
さよなら 繰り返す 繰り返す
この曲はこのフレーズで始まり、このフレーズで終わります
終わる直前に、
無駄だったとは思わない
でもいつもそれは僕だけかもしれない
というフレーズがあるんですが、正直ここで終わらせることもできたと思います
普段のゲスだったらここで終わらせていたかもしれないので、結構「そうだ、まだ1フレーズあったんだ…」と思うことが多いです笑
ではなぜここで終わらせなかったのか?
いつもそれは僕だけかもしれない
というのはあまり明るい印象を与える歌詞ではあります
ここで終わらせると、ゲス特有の皮肉さといいますか……切なさ、ブラックさのようなものが出てくる気がします
しかし、そこからもう一度初めに戻り、
また繰り返すわけですね
繰り返した後も良くなるかはわからないし、また同じことの繰り返しかもしれないけど、
少なくとも終わることはないのです
この繰り返しって、
ゲーム特有の戦い続ける姿とか、
プレイヤー側のクリア→リセット→リスタートという操作に似てるなと思いました
それを歌詞でも曲自体でも、
表現するすごさがあるのではないでしょうか